流動浸漬塗装法は塗料容器の底の部分に多孔板を配置し、多孔板から圧縮空気を送る事により塗料を流動させ、流動している塗料の中に予熱した被塗物を浸漬する方法である。流動層の中の塗料は熱により被塗物に融着し厚膜の塗膜を形成する。流動浸漬塗装法では通常200〜500ミクロンの膜厚が付くため、耐食目的の塗装に使用されるケースが多い。
流動浸漬塗装法に使用される熱可塑性粉体塗料は主に塩化ビニル、ポリエチレン、ナイロン等の樹脂が使用されている。熱可塑性塗料は、熱を加える事により軟化し形状を変化させ、冷えると形状が安定するという特徴を持つ。熱可塑性粉体塗料は熱による化学変化を伴わないため、再び熱を加えると軟化及び形状の変化が繰り返される。(一部の工程では、後加熱を行う場合もあるが、これは平滑性を向上するためで、熱硬化性塗料の様な焼付け工程ではない。)
現在、自社設備はございません。