POWDER COATING

02 粉体塗装

塗装方法と工程

  1. 静電粉体塗装法
  2. 流動浸漬塗装法

静電粉体塗装法

粉体塗装主流の塗装方法

静電粉体塗装法とは、スプレーガンで塗料に帯電させ、アースの取れた被塗物に静電気を使って塗布する方法である。塗布の後、焼付け乾燥炉で加熱することにより、塗膜を形成させる塗装方法である。流動浸漬法では膜厚の管理を行うのは困難であるが、静電スプレー法では50ミクロン程度の薄膜で塗膜を管理する事が容易である。今日のパウダーコーティングの主流は熱硬化性塗料を使用した静電スプレー法である。

用途に応じた塗料の選択が可能

静電スプレー法で使用される熱硬化性塗料は、熱を加える事により化学変化(架橋)を起こし、特性が変化する塗料である。架橋反応により各種の性能を付加させる事が可能なため、用途に応じた塗料を選択する事ができる。使用されるベース樹脂は、外装用としてポリエステル樹脂、アクリル樹脂、又、内装用としてエポキシ樹脂、ハイブリッド(エポキシ/ポリエステル)樹脂が一般的である。

静電粉体塗装法の塗装工程
静電粉体塗装法の塗装工程図
提供: 日本パウダーコーティング協同組合